レポート by したコメサポーター 今泉 健
写真 by したコメサポーター 江頭 幸宏
『blank13』上映前の舞台挨拶には、齊藤 工監督、高橋一生さん、神野三鈴さん、金子ノブアキさんの4名が登壇しました。
まずは齊藤 工監督より吉報の報告がありました。
ウラジオストク映画祭で「最優秀男優賞」を高橋さん、斎藤さん、リリー・フランキーさんがトリプル受賞とのこと。本来は1名だけに贈られるものだそうですので、この作品が海を越えて評価されている証です。
作品のメインの効果音は、丁度1年前の第9回したコメのプログラム「THE BLUE HEARTSショートフィルムセレクションinしたコメ」の楽屋で音楽の金子ノブアキさんから監督に渡されたそうで、まさにしたコメと共にある作品なのです。いとうせいこうPも力説していました。
舞台挨拶の最後には、マスコミだけでなくお客様にもフォトセッションがある大サービスで締めくくりました。
上映後のティーチインは、いとうPと大場D、齊藤 工監督、高橋一生さん、神野三鈴さん、金子ノブアキさん、大水洋介さん(ラバーガール)で始まりました。
まず、監督より制作するきっかけの話がありました。バラエティの放送作家はしもとこうじさんの実話をベースにした話で、はしもとこうじさんは監督に面白おかしく話していたそうですが、監督は他人事じゃない話だと思ったそうで、これが作品に取り組むきっかけになったそうです。
その後、会場から様々な質問や、お客様ご自身の体験談などを話してくださいました。
このために遠方からいらっしゃった方も大勢いらっしゃいました。
登壇者の皆さんは、質問ひとつひとつに耳を傾け、丁寧に答えていました。
どの方も身につまされ涙を流したり、笑ったりでとても満足されたようです。
■ロケハンでは何を重点に置いて撮影場所を選んだか?
齊藤 工監督曰く「足利」とのこと。映画制作に必要な施設が何から何まで揃っていたからだそうです。優秀なスタッフのおかげといってらっしゃいましたが、そういったスタッフが集まること自体が監督の力、何よりも映画に対する熱意が皆に伝わっている証拠ではないでしょうか。さすが齊藤 工監督です。
■役作りに関して
高橋一生さんは役作りに集中して、あえて言語化せず、その時の感性で台詞を言うので、終わると覚えていないとのことでした。
神野三鈴さんも、役柄その人はどんな意識でいたかと自分なりに考えて、色々な場面に取り組んでおられたようです。皆さんとにかく作品への真摯さや熱が伝わってきます。
途中、高橋さんの子供時代を演じた大西利空さんが登壇、メンバーに加わりハキハキと答えていました。
リリー・フランキーさんのエピソードも、とにかく現場の雰囲気の良さが伝わってきます。また随所に笑いを誘うシーンがあります。監督曰く定石にはない長回しのシーンがあって、監督の狙い通りの配役の妙が発揮されているそうです。
最後の最後に映画には出演していないのですが、なんと監督のお友達の俳優山田孝之さんが登壇。齊藤 工監督、山田孝之さん、高橋一生さんという貴重なスリーショットが見られました。
ティーチイン後一緒に帰ろうとした山田孝之さんをいとうPが呼び止め、山田孝之さんのことばでティーチインを締めくくりました。
なお、観客の方々に上映後感想を訊いた動画が、作品への応援の意味を込めて、したコメの公式Youtubeチャンネルで順次公開されるとのことですので、みなさま是非ご覧下さい。
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「blank13」をご覧になったお客様から齊藤 工監督に向けて映画の感想をいただきたいと
浅草公会堂にビデオを設置して撮影を行いました。
「監督に映画の感想を伝えてください!」とのサポーターの呼びかけに沢山のお客様が
集まってくださり、そして皆様とても真剣に感想を伝えてくださいました。
ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。(サポーター宮川)
関連プログラム:
オープニングセレモニー&上映/特別招待作品『blank13』