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【レポート】9/19 2人の巨匠の思いを語る 『母と暮せば』上映

2016/10/25

 

写真 by したコメサポーター 吉岡茂

 


「したまち演劇祭in台東」との共同企画である"井上ひさしと山田洋次~2人の「母と暮せば」~"。

上映前には、したコメの発案者である作家・劇作家の井上ひさしさんの三女で、劇団「こまつ座」代表の井上麻矢さんをお迎えしたトークショーが行われました。
『母と暮せば』の制作について、そして、父としての井上ひさしさんのことなどが語られました。

【『母と暮せば』が制作されることになった経緯について】
『父と暮せば』の大ファンであった山田監督から、『父と暮せば』をもう一度映画化したらいいんじゃないか、という話を頂いたとのこと。
しかし、黒木和夫監督がすでに亡くなってる今、作り直すのは良くないという話になり、山田監督は一旦断念したそうですが、麻矢さんが「もし父が生きていれば、長崎を舞台で『母と暮せば』という物語をやりたいと言っていたと思う」と、山田監督に話したところから始まったそうです。

企画のごく早い段階から、山田監督の中にはイメージが広がって、すでに絵コンテがどんどん出来上がっているようだったそうです。

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井上ひさしさんは、昭和という戦争の時代に生きた作家として、広島、長崎、沖縄は書かなければならない、突然日常を奪われてしまった人たちひとりひとりの声を聞きたいと言っていて、その魂を山田監督が受け継ぎ生まれたのが『母と暮せば』だった、山田監督へは感謝の気持ちでいっぱい、とのことでした。

【父としての井上ひさしさんについて】
「反抗期だったりして、それほど仲のいい親子ではなかったけれど、亡くなってからは知らないうちに会話していて、今も会話し続けていると思います。
よく父は「死んだ人からは学べないんだよ。だから死んだ人からの声は、心で聞いて自分の人生に生かすことが大事なんだよ」と言っていました。
この作品は、父との会話の中で書き上げたお話でもあります。生きているうちに、大切な人とたくさん話してほしい。それが伝われば、この映画を観ていただいた価値があると思います。」

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麻矢さんの言葉に観客は熱心に耳を傾け、引き続いての上映の後にはとても感慨深い様子でした。

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関連プログラム:
コメディ栄誉賞 山田洋次リスペクト上映

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