レポート by したコメサポーター 阪本裕一
写真 by したコメサポーター 江頭幸宏
浅草フランス座演芸場 東洋館(旧フランス座)にて、ビートたけしさんの「コメディ栄誉賞」受賞を記念し、北野武監督『菊次郎の夏』(1999年)がリスペクト上映されました。
※ビートたけしさんの凱旋を歓迎するファンで溢れ返った東洋館前。
上映チケットは発売即日完売。芸人ビートたけし贔屓の客から、北野映画を愛する若いファンまで。この日の帰りを待ってたかのように上映前からなんともいえない期待と高揚に会場はつつまれました。
いとうせいこうPの紹介で舞台の袖からビートたけしさんが登場すると、会場からはスタンディングの拍手と「お帰り!」という歓声が。
ビートたけしさんは、「四十年ぶりにこの舞台に立つけど、こんな小さかったかなとおもう。昔は出臍(でべそ)といってストリップのための張り出し舞台がここにあったんだね。満員のお客さんのまえで漫才するときは緊張したね。」と、浅草芸人の感興が蘇っている様子。
フランス座のエレベーターボーイ時代の思い出、師匠・深見千三郎さんの出会いや相方のビートきよしさんのエピソード、浅草で出会った数々の伝説的な人物たちについて語りました。
ストリップの聖地ロック座の名物会長の齋藤智恵子さんと、浅草の芸人を見守ってきた東洋興業会長の松倉久幸さんが、花束を持ってサプライズ登壇。
駆け出しの頃を知るお二人に、ビートたけしさんもたじたじの表情。そして、相も変わらずのお二人のぶっちぎりのキャラクターに、ビートたけしさんが檀上で若手芸人のようにずっこける一幕も。
浅草にビートたけしが帰ってきた。第8回を迎えるしたまちコメディ映画祭の歴史に、新たな1ページが刻まれた日となりました。
関連プログラム:
ビートたけしリスペクト上映『菊次郎の夏』