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【レポート】鼠小僧が見守る浅草公会堂で、シネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』をデジタル上映

2015/10/14

 

レポート by したコメサポーター 渡邊淳子

写真 by したコメサポーター 吉岡茂

 

会場の浅草公会堂向かいの屋根から、主演の故中村勘三郎(18代目)さんそっくりの鼠小僧が見守る中、平成15年8月に歌舞伎座で上演された『野田版 鼠小僧』がデジタル上映されました。
場内には、着物姿のお客様や、お客様を案内してくださる平成中村座のお茶子さんがいらして、シネマ歌舞伎上映ならではの雰囲気。


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そして上映前には、作・演出の野田秀樹さん、中村勘九郎さん、荒井修さん(文扇堂のご主人)が登場。MCのいとうせいこうPとともに、上演当時の思い出をたくさん話してくれました。


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そもそも、なぜ野田さんが勘三郎さん主演の鼠小僧を書き、演出することになったのか? それは、野田さんがクリスマスの頃に勘三郎さんとお酒を飲んでいて、「鼠小僧はサンタクロースみたいなものだよね」というところから始まったとのこと。
そして、『クリスマス・キャロル』(英国のディケンズの小説)へとつながり、勘三郎さん主演の守銭奴"三太"が誕生! 洒落のきいた鼠小僧が出来上がったのでした。


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本作は、ふだんは固く見られがちな歌舞伎役者さんたちが奔放にふるまっているところも見所の1つ。笑い転げながら稽古していたというだけに、常とは違う役者さんが見えるのがこのシネマ歌舞伎のおもしろいところです。


勘三郎さんは、故市川八百稔さんが演じる爺ひょっとこを蹴飛ばすシーンがお気に入りだったとのこと。「おい爺(じじい)、死にそうか」と勘三郎さんが問いかけると「ふざけんな」と八百稔さんが返すのがいつもの挨拶だったと勘九郎さんがお二人を偲んでいました。


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野田さんと勘三郎さんのつながりから生まれた本作。
「(十八代目中村勘三郎襲名披露の演目には、)野田さんが書いてくれたものは絶対に入れるんだ。勘三郎になったら気取ってやらないなんて思われたくない」と勘三郎さんが言っていたことを荒井さんが語ると、お二人のつながりの深さ、男意気が会場にも伝わってきました。


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関連プログラム:
シネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』inしたコメ

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